デザインの話 その4
一方で、そのことから運動性をもたない機器が直線的デザインに傾いていくのも、ごく当然の結果であったように思われます。
機能主義が優先され、"明快でシンプルで、そして直線的であること"はIDデザインにおける基本的要素であるという考えが随分と長い間続いていると言えるでしょう。
美しく、明快な幾何形態をもつデザインとして世に出た直線的デザインのはしりとして、1960年代初期のマリオ・ベリー二によるオリベッティのエンコーダー「CMC7」が挙げられます。
イタリア経済の"黄金の60年代"はイタリアのIDデザインにおける黄金時代をもたらし、その後の世界のデザインの流れを決定づける重要な役割を果たしたのです。